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するするするすると引き寄せられるかのように顔を近づけて、安寧に緩む頬に口付けを落とした。
さて、これからどうするか。
このまま夢の世界に荷いる恋人を襲ってしまうのは簡単だったが、雲雀は暫し逡巡した。
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またまた頂いてしまった!!トキが中途半端に書いたものの続き。
(続きが書けなくって送ったけど)(確信犯なんかじゃない!!)
トキはスガラさんにそろそろ謝った方がいいと思う。
ともかく続きから本文をどうぞ!
するするすると引き寄せられるかのように顔を近づけて、安寧に緩む頬に口付けを落とした。
さて、これからどうするか。
このまま夢の世界に荷いる恋人を襲ってしまうのは簡単だったが、雲雀は暫し逡巡した。
困ったことに、この小さな童顔の男は雲雀の上司でもある。リビングには気の心身共に疲労させてくれた朝イチの仕事がちょこんと置き去りな訳で。
無駄にすることは雲雀としては避けたかった。徒労に終わることはプライドからも許せない。その解消のために、凡ての上に広がるはずの大空を2、3日くらい拉致監禁することになりかねない。
(それでも怒られるのは僕なんだから)
なんとも都合が悪いものだ、と雲雀は嘆息する。
怒られる相手として浮かんでくるのはいつもボスの傍らにいる漆黒の子ども。家庭教師の座に長いこと座り続けるヒットマンは、シビアな体を保ちながらも結局この教え子には甘い。
雲雀が寝ていた間に潜り込んできたのであろう身体をゆっくりと退ける。
寝汚い綱吉は、このぐらいでは起きはしないが、やはり震動を感じたのだろう。瞼が少し震えた。
いつもの癖で雲雀が頭を撫でると、ふにゃりと顔を綻ばせた。可愛い、と思ってしまうのはもうれた弱みというやつだろう。しばらく撫でていてから、和んでいる場合でないことを思い返す。
仕事も完璧に仕上がってはいない。朝食はこの子に作らせることにして、さっさと起こさなければ。
(でも普通じゃ、つまらないしね?)
滑らかな頬に右手を添えて、安心しきって半開きになっている口を己の口で塞ぎ、雲雀は空いた自分の左手で綱吉の日本人らしい低めな鼻をつまんだ。
何秒くらいで起きるだろうか。雲雀は期待に胸を膨らませた。
「ん・・・ぅん」
5秒。
「ん・・・・」
10秒。
「・・・・・」
15秒。キスしている違和感に慣れたのか、綱吉は一旦大人しくなった。どこまでも図太い子だな、と雲雀は思う。
「・・・・・」
20秒。少し顔色悪くなってきたかもしれない。
「ううん、うぁ」
流石に苦しくなってきたのか、眉間に皺を寄せて呻いた。雲雀をどかすように身を捩り始める。
しかし雲雀には逃がすつもりはなく。さらに雲雀は身体ごと綱吉を追った。
「・・・・だぁっ!!」
綱吉が盛大に振るってきた腕を雲雀はサラリと避けた。
記録は34秒。ココまで起きないとは、と仕掛けた側でありながら呆れた。天性の鈍さというのは直しようがないらしい。これで生きていられるのは周囲の献身的なサポートのおかげに他ならないだろう。
「はぁはぁはぁはぁはぁ」
身体全身を動かして、綱吉は息を吸っている。しばらく血走った目で空気を求めていたが、ベット脇でニヤニヤと笑っている雲雀を見咎めて叫んだ。
「俺、を・・・殺す気、ですか!恭弥さん?!」
(人の動きを封じていた無礼者をせっかく起こしてあげたというのに)
酷い言い草だ、と雲雀は勝手な思考を推し進める。これが善行であることを、現状に不満を訴える相手にちゃんと言って聞かせることにした。
ベットに膝で載って、真っ赤になった顔を両手で挟んでずいっと近づける。脅えたように口を引きつらせた綱吉は、雲雀がにやりと笑うと一気に顔色を悪くした。
「キスの最中に死ねるなんて、幸せじゃない?」
「あぁぁぁぁぁあっ俺って愛されてますね!」
やけっぱちに叫んだ綱吉に「朝からうるさい」と雲雀の拳が飛んだ。
綱吉は、「朝から愛が痛い・・・・」と呟いて再びベットに沈んでしまった。
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(スガラしゃんコメント)
あ、あれ?ギャグ…?
なんか流れ変えちゃった、よ…?!書いてみたけど、こんなん気にしないで~。
お目汚し失礼しました!
(トキコメント)
可愛いから許す!!綱吉とスガラしゃんが可愛いから許すっ!!
いつもすいません…!!